「1%のちから」 鎌田實 レビュー - ひつじのたぶんセドリまがじんかも?

「1%のちから」 鎌田實 レビュー


メリークリスマース!!

今日はクリスマスイヴということで、せどりを離れて、このせちがらい世の中で、世俗にまみれがちな自分をサラッと洗い清めてくれた一冊の本を紹介したいと思います。

控えめではなく、涙がしたたり落ちました。

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鎌田實先生の本です。

「がんばらない。」で、先生のファンになりました。

管理人は、医者をあまり信用していませんが、諏訪中央病院にはぜひとも行ってみたいです。


...この本に書かれているお話はすべてノンフィクションです。

多くの生命を救い、かつ看取ってきた、お医者さんが書くノンフィクションだけに、死と向きあう患者さんたちの描写が淡々と、そしてリアルに描かれていて、胸に切実に響きます。

...例えば、

末期がんになった夫に最後までパチンコをさせる若い奥さんの物語。

生徒から、無駄に明るい「便所の100ワット」と呼ばれている養護学校の先生は、30代未婚で、悪性中皮腫にかかり、脳こうそくを併発しながら、治らないといわれてから7年間生きている。

白血病が治癒不可能と思われているイラクで、白血病と5年闘病し、寛解した18歳の少女が先生となって白血病の子供たちに勇気を与えていく姿、白血病で妻を亡くしてうつ病になった先生が、白血病の子供たちを教えることで立ち直っていく姿。

「ポリープがポリープ語を使って、自分のイブクロの中でにぎやかにお話している」という60代の女性の話。

緩和ケア病棟に入院している、末期がんのおじいちゃんのために、山の中へジゴボウというキノコを採ってくる婦長さんの話。

DVによるトラウマから、1人で生き、死ぬことを選んだ悪性リンパ腫の女性が、脳に転移があって歌詞が出てこないまま歌うシャンソン、エディット・ピアフの「水に流して」

アサヒビールの伝説的な元社長さんが死を覚悟して社長就任挨拶に出ていたという話。

12才で旅立った、よっくんの詩集の話。

などなど。

また、本の中には、印象的な手紙が何通も紹介されています。

白血病で亡くなった高校三年生の女の子から、両親に届いた手紙。

両目が見えなくなっって死ぬ直前に書かれたイラクの少女の手紙。

戦地に赴く兵隊さんが、ビンに入れて海に託した妻への手紙。

闘病後、2人の子どもと旦那さんを残し亡くなり、死後、先生に届けられた、30代の患者さんからの手紙。

文面には、短かった自分の生涯に対する悔いも、恨みも、やつあたりもなく、残された人への配慮と感謝の思いがあります。

以下は、イラクの15才で亡くなった少女の手紙です。


「私は死にます。でも私は幸せでした。
私の家は貧乏で、学校に行けなかった。目のがんになって、私はバスラの小児病院に入院しました。
そこでカマタ先生たちが雇ってくれた院内学級のイブラヒム先生に出会いました。
初めて勉強を教えてもらいました。勉強がどんなにステキなものかよくわかりました。
私は絵を描くことを教えられ、絵を描くことが好きになりました。
私の描いた絵はほめられて、日本に運ばれています。私の絵はチョコレートの缶にプリントされて、そのチョコレートを優しい日本人が買ってくれ、その利益で病気のこどもを助けるための薬がイラクへやってくる。
私は死ぬけど、イラクの他の病気のこどもをたちが助かるようになるから、私はうれしいです。
みなさん、ありがとう。」


...この子、両眼が見えません。

眼が見えないのに、いったいどんな絵を描いたんでしょうか?

もし、来世があるならば、健康な体で生まれかわり、見える両目で、いくらでもこの世界を見つめて、素晴しい絵を描いて欲しい、と思う。

そして、鎌田先生をはじめ、こういった活動に取り組んでいる方々がいることを知り、胸打たれたし、頭が下がります。

人間ってスゴイです。

世の中、捨てたもんじゃない。


...また、本の中にこんな歌がありました。

 「耐えかねてひとひら落ちる時 桜のそれからが始まる」

美しい歌です。

白血病で闘病している人が詠んだ歌です。

散って終わりじゃない、散ってから始まるストーリーがある。

どんなに、厳しくつらい時でも、それって終わりじゃないよね、と思える歌です。



...本の中で、先生は

100%じゃなくていい、1%だけ、自分ではない誰かのために、生きることを書いてます。

そうすることで、ありない奇跡が起きてくる。

1%が絶望を希望に変えていく。

100%でなくていい、1%でいいなら、なんだかできそうな気がしてくるから不思議です。

奇跡を体現するのは患者さんですが、それを先生が優しい目で見つめています。

また、自分の養父の首をしめかけたことをさらっとカミングアウトし、犯罪者にならないで運が良かったと書き、チェルノブイリやら、パレスチナやら、ベラルーシで現地の患者さんのお家で食事をする鎌田先生は底が知れません。





...死と向き合ったときに、どう生きるか?

みたいなことはテーマとして重すぎるので、書きづらい。

ただ、「死ぬこと」が避けられないように、「生きる」ことからも避けられないなら、

死ぬまでは生きることをやめない、その瞬間まで生きることをあきらめない、という意志は、常に持っていたい。

人は意志を持てるからスバラシイし、意志を持ったときに人生は輝きだす。






...本に書いてある話は、ある意味、せどりとは対極にある世界かもしれません。

せどりっつーのは、自分の利益のために、商品を買い占める、安いものを買い叩くというような行為があります。

どのような商行為にもゼンアクはないとしても、

そこにあるのは、利他ではなく、利己です。


利益のでる商品を探し、売り、収益をあげる。

売上を上げ、月商を上げ、年商を上げる。

ビジネスとしてのせどりは、とてつもなくオモシロイし、やりがいもある。

ただ、全て、自分、自分、自分で突き進んでいったその先にいったい何があるのか?

お金はもちろん大事ですが、かといって、ただカネ、カネ言ってるだけでも、はっきり言ってつまらないし、

そもそも、奪うだけの人間、利己的なだけの人間にはなりたくない。

そういう生き方は、まずもってあまりオモシロクもない。

矛盾しているかもしれませんが、物販の場合、ビジネスをすることで、利己的なことを追求するのではなく、逆にある意味、利他的になっていくこと。

個人的には、これからは、こういったスタンスでいられるかどうかが、よりいっそう重要になってくるのかなと思っています。

その方が多分ラク。

(抽象的でゴメンナサイ)

そして、最低限、売ってくれた人に対するありがとうございます、と買ってくれた人に対するありがとうございます、という気持ちは無くさずにいたいと思います。




...人間的なことを言えば、「最後の一葉」の老画家のように、後世に残るような名画は描けなくても、誰かのために、力を振り絞って最後の1枚を書けるような人になりたいもんです。

シブいよなー。

そんなこんなで、思いやりのある行動ができる人になりたいと思う今日この頃ですが、こないだも、仕入れをすべきでない時に仕入れをしてしまい、あぁ、バカだなおれ。と懺悔の気持ちでいっぱいです。

もっと大人になりたいわ〜、マジで。

では、みなさん、良いお年を!
2015-12-24 13:33 | Comment(2) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ひつじさん。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。12月は200を目標にしてましたが、わずかに届きませんでした。まだ再開して2ヶ月と少しなのでまだまだ頑張らないとです。いつもひつじさんのブログは携帯から見てるので、今年はパソコンから見てひつじさんにコンタクト取ろうと思ってますので是非よろしくお願いします。
Posted by まちゃ at 2016年01月02日 02:46
まちゃさん、おめでとうございます!
2ヶ月で200mですかー。
頑張ってるみたいですねー^^
何やら、実績書きたくてしょうがない感じ受けますw
いっそのこと、こんなチンケなブログのコメント欄で実績誇るより、まちゃさんもブログでも始めてみたら。
ブログ案外オモシロイですよ。リンク貼っちゃいます。
コンタクトはいつでも。ただ、なかなか気付かない可能性はアリ。
Posted by ひつじ at 2016年01月04日 08:58
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